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高さ問題は体問題?   

実は私は、ヘビーな腰痛持ちである。
しかし、家具屋としてはありがたい....なぜなら椅子のかけ心地がすぐに解かるから!
でも安心してはいけない、自分ごとですが、ベストと思える事務椅子を使っている...が
腰は大丈夫だったが背中が痛くなってしまった。
何故?パソコン机の場合はキーボードが肘より少し下になるのが理想なので、
普通の机より低めにならなければならないのに、つい椅子の高さを適切に
合わせた為、バランスが悪くなってしまっていたのだ。
背中の痛みは、PCでほとんどの仕事をする私の机が要するに、高すぎた
みたいだ。

弊社で私が使っている机は、スチールの事務机、巷のほとんどの事務机の
高さは70cm、大体この高さは一定である、実はこの高さと椅子の高さの関係
が問題だった。

PCを使う以外、物を書く場合には下記の公式がある
(身長171cmの私で計算してみると....)

勉強机や事務机のもっとも適している高さは
(1)椅子は身長の1/4    (171cm×身長の1/4=42.5cm)
(2)椅子と机の間は身長の1/6  (171cm×身長の1/6=28.5cm)
机の高さは(1)+(2)
が理想だそうです。          (42.5cm+28.5cm=71cm)

PCのキーボードの高さは約4cm

私も理想からすると、約3cmだが高すぎたのだ、私の失敗以降スタッフ用に
こんな机を作った。

高さ問題は体問題?_e0121122_156539.jpg


しかし、人はまっすぐに座ってくれないので一概に言えない部分はあるが、私なりに寸法を
計測してみた、この関係は食堂椅子とテーブルにも言える

テーブル高さ 70cmを基準として

PCを使用する机 -4cm
土足で使用(机、イスとも) +2cm
ナイフとフォークを良く使う(テーブル) -2cm

参考になったかなー?

# by docraftmakes | 2007-05-31 10:58 | 家具

座らない椅子   

今回はラダーバックチェアです、オリジナルのデザインは布張りですが

あえてうちのお店では、ポニーの毛皮を張ったラダーバックを展示しています。

座らない椅子_e0121122_132566.jpg



作者の名前からマッキントッシュの椅子と呼ばれたりしますが、USAのPCメーカー
やイギリスのオーディオメーカーとはなんら関係ありません

座らない椅子_e0121122_132174.gif


●CHARLES RENNIE MACKINTOSH
(チャールズR. マッキントッシュ1868-1928)

イギリスのデザイナー・建築家。設計事務所で働きながら、グラスゴー美術学校の夜間でデザインとアートを学ぶ。自然と造形の調和を求めた建築とアール・ヌーボーの影響を受けた独創的なスタイルで、現在のグラスゴー美術学校を設計。アールヌーボーを積極的に取り入れたグラスゴー派を結成。独自のスタイルの建築や家具のデザインで高い評価を得ています。

このラダーバックチェアは、1902年グラスゴー近郊の住宅「ヒルハウス」の設計やその寝室のためにデザインされたもの。格子と梯子が組み合わさったようなデザインから、別名ラダーバックチェアー(梯子の背もたれの椅子)と呼ばれます。幾何学的な造形美に加えて、構造自体を装飾としたことで有名な代表作です。どことなく日本的で和風建築にも自然と調和し、玄関ホールなどに置くだけで空間を演出します


座る機能より、見る機能を優先させた、美しい椅子です。

# by docraftmakes | 2007-05-30 13:05 | 家具

コノイドチェアー   

コノイドチェアー_e0121122_20213011.jpg

(うちのお店のがちゃがちゃとした中にいても....)

コノイドチェアー_e0121122_20172083.jpg

この椅子の名前はコノイドチェアーといいます。香川県の牟礼という場所にある
「桜製作所」さんという会社で製作されたものです。写真では角ばった、精度の高い椅子
というイメージがありますが、実は違います、作者の意図する所だと思いますが、
触ると、細部まで丁寧に手作業で作られたものだということがよくわかります。
背の格子の部分は実は、つるつるしたものでなく、小刀のようなもので削って形づくられて
います、製品というよりは座れる彫刻の感覚に近いものです。



コノイドチェアー_e0121122_2021067.jpg

(わかるかな?)

実はアメリカの大富豪ロックフェラー邸の設計を吉村順三が担当、
220点以上の家具をナカシマが製作した事が有名ですが(こちらの伊万里焼きを使った
テーブルセッティングも素晴らしい)

日系のアメリカ人である。なぜ日本の会社がその作品の製作をしているかというと、その
歴史も面白い、

ジョージ・ナカシマは1964年、彫刻家・流政之先生の薦めで来日し、高松を訪れました。地元讃岐の木工・漆・石などの職人達を中心とする運動「讃岐民具連」を知り、おおいに共鳴、自らその一員となったわけです。しかし、当初は流さんのアトリエを見学するだけのつもりで香川に来たそうです。アトリエにあった民具連のあんどんを見て興味をしめし、建具屋さんの小西さんと意気投合。「讃岐民具連」に積極的に参画、自身のデザインした家具製造先として、桜製作所との付き合いが始まりました。※詳しくは「木の仕事」(住まいの図書館出版局 住まい学大系085 ¥2,400)をお読みください。

彼はワシントン州のシアトルで育ち、ワシントン大学で森林学を二年間学んだ後、建築学を二年間学び、ハーバード大学大学院でデザインの勉強をするために奨学金を得ましたが、バウハウスを嫌い、マサチューセッツ工科大学へ転校、建築学修士号を取得しました。

卒業後は、世界一周の旅(アメリカが大恐慌の時代)に出て、パリなどを訪れました。その途中の戦前の日本で、父の友人の紹介でチェコ人の建築家アントニン・レイモンドの設計事務所に席をおき、建築設計の仕事をしていました。日本建築士の草分け時代の事で、当時の同僚には前川國男や吉村順三などが、後輩には丹下健三もいたようです。その後インドなどを歴訪し、「木匠」としての精神的な基礎部分を形成する、貴重な体験を数多くしたようです。アメリカに戻ると、第二次世界大戦のため日系人として収容所に収監され苦労しましたが、そこで知り合った家具職人に家具の作り方を教わったようです。

戦後、米国に帰国したレイモンドを頼ってニューホープに移り住み、家具製作を始めました。アメリカでは1952年建築学会のゴールドメダルを受けるなど、早くから認められた作品はスミソニアン博物館、シカゴ美術館などにあり、1986年にはメトロポリタン美術館ジャパンギャリーの一室の家具をすべてひとりで製作しました。日本でも東京国立近代美術館、東京都現代美術館などに作品が置かれており、文字通り世界的に知られた木工家具作家で、木工家としてパイオニア的な存在の一人です。   (桜製作所さんのHPより抜粋)

木の座面は硬そうであるが、実は全然硬さを感じずお尻が逃げたりしない。
日本での使用を考えると座面の高さが44cmあるので、靴を履いた場所での使用を
おすすめしたい、最近はブーツを履く方が多いので、玄関あたりにいかがでしょうか?

CN101 CONOID CHAIR
コノイドチェア
W535 D570 H900 SH440
7.4kg
¥199,500
座板一枚板仕様 ¥315,000

# by docraftmakes | 2007-05-28 20:28 | 家具

家具屋店長のだらだら決意表明   

この度、私しブログを始める事となりました。

根っからのぐうたら人間なのでいつまでつづく事やら.......

ただ、家具屋の店長の私としては物の価値観が様々なこの時代、家具メーカーも

家具ショップもどんどん無くなっているこのご時世。

ブランドや広告やマーケティングではなく、商売下手だけど良い商品を

作っている(販売している)会社やお店はあるわけで.......

結局、家具が好きだったりする(私の場合)。

そんな私のひとりごとを書いてみたりします。

ショップのURLはこちら  http://www.docraft.jp/

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# by docraftmakes | 2007-05-26 16:58 | 社長のつぶやき